第1戦 オンスタックル CUP 結果

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 オンスタックルデザイン

HOT2018 第1戦 オンスタックル CUP

 4月15日に予定されていたHOT2018開幕戦、過去に1度だけ爆弾低気圧の直撃を受けて延期になったことがあるが、今年も低気圧と前線の通過に伴う強風の予報となっていたため、安全面を考慮して5月13日へ延期となった。そして迎えた開幕戦、スタート後に降り出した雨は結果的に参加者全員ズブ濡れとなり今年は波乱の展開となりそうな幕開けとなった。

 

冠スポンサーはオンスタックル様

 今年で11年目となるHOTの歴史では数々のテクニックやパターンが公開され、それに対応したアイテムが売れ、さらにレベルアップした新製品が開発されるといったアングラーにとってもメーカーさんにとっても非常に良いサイクルが成立している。その中でも爆発的な流行と、流行以上の釣果を叩き出したテクニックが「ボトムワインド」であり、その釣りを可能にするアイテムがオンスタックルからリリースされている『ZZHead』と『マナティ』である。HOTのレギュレーションでウエイイン可能となっている5種のうち、マゴチとキビレがメインターゲットとなるが、元々はシーバスを無限に釣るテクニックとして広まった「ワインド」だけにシーバスに対してはもちろん、クロダイとヒラメもキャッチ可能だ。筆者も昨年の開幕戦でボトムワインドを使い表彰台をゲットしたが、マゴチ&クロダイでのリミットメイクだった。そして今回は稀に姿を見せるヒラメが勝負のキーにもなっていた。

 

前日までの浜名湖の状況

 今回の開幕戦は4月のスケジュールが延期となったことでゴールデンウイーク中のプラクティスが可能になった。いつも以上に選手は魚が見えている状況か、と思ったのだが4月下旬から5月上旬にかけての気温がそれほど上昇せず、シーバスをはじめどのターゲットも容易に釣れる状態ではなかった。今回表彰台に立つことになる一部のアングラーを除いては…。

 そう、半数以上の選手にとっては俗に言う“デスレイク”と化していたのだ。

 

当日の天候

 開幕戦当日の天候は下り坂という予報は出ていたものの、延期となった4月の状況とは異なり強風や落雷といった危険な気象条件ではなかったため予定通りスタート。この時点では曇り、ほぼ無風といったコンディションであったが、11時前から雨が降り出しウエイインが近づく頃にはドシャ降りとなった。いつもであれば風がキーとなることが多いのだが、今回は風が出るよりも雨の強さが際立ってしまったため、これらの天候変化やローライトコンディションを味方につけることがスコアメイクへの近道となった。

 

難しい選択

 当日の受付は60名。参加選手は思い思いのエリアへスタートしていくが、ほんの少しでもセレクトミスをすれば簡単にノーフィッシュとなるだけに、特にプラクティスを重ねてきた選手からは期待と不安が入り混じる独特なオーラを感じることができた。しかしその対極で、とにかくルアーをキャストさえしていれば一発のビッグフィッシュで表彰台に乗れるチャンスがあるのもこういった釣れない状況のHOTである。

 5月中旬ということで十分にシーバスパターンが機能する時期であり、ボトムワインドではプリスポーンのビッグマゴチを狙いつつキビレもミックスさせることができる。エリアも最奥から今切付近までどこがウイニングエリアになってもおかしくないのが今回のタイミングである。

 タイドグラフは以下の通り。大潮前日の中潮最終日であり、スタートからウエイインまでほぼずっと下げであった。

 

ボトムワインド VS シャッディング

 HOT2018開幕戦、時期的には初夏の入り口であったが結果的には春をひきずってる感覚で攻めた選手が上位を占めることとなった。まず、浜名湖で通年ターゲットをキャッチすることができる「ボトムワインド」パターン。特にHOTでは例年開幕戦での上位入賞率が最も高いパターンであり、今回も例外なくウエイインされた魚の半数以上はボトムワインドでの釣果であった。年々そのテクニックも細分化しており、ZZHeadのウエイトと組み合わせるマナティのサイズ、フックセッティング、アクションと確実に進化している。

 

 

 そして近年の開幕戦でボトムワインドに引けを取らない結果が出ているのが「シャッディング」である。このテクニックは10年ほど前に一世を風靡した「Mリグ」の派生テクニックで、水深50cm前後を攻めることが少なくない浜名湖ではシンキングよりもフローティングやサスペンドのシャッドがハマッている。ハードボトム、ブレイク、サンドボトム、ウイードと攻めるスポットに応じてシャッドのタイプをセレクトし、ボトムワインド同様HOTのウエイイン可能な全5魚種にアプローチ可能なのも強みである。

 

驚愕のハイウエイト

 このような状況の中で開幕戦を制したのは、昨年の最終戦覇者であり年間2位、そしてこの開幕戦の優勝でHOT2連勝となった鈴木孝啓選手!!
 なんと78cm・4kgオーバーのシーバスを含むシーバス×1キビレ×2で6,770gという驚異的なハイウエイトを叩き出し、2位に3kg以上の差をつけての圧勝であった。エリアは都田川でショアラインとボトム変化をシャッディングで攻めての結果であった。

 

 

 準優勝はボトムワインドで攻め切った眞田猛選手。
 中央航路付近のボトムをZZhead+マナティで攻めて3kg近いビッグヒラメとマゴチをキャッチし、HOT参戦9年目で初の表彰台となった。サーフでのフラットフィッシュハンティングを得意としている眞田選手らしいスコアメイクで完璧なゲーム展開だったと言える。

 

 

 第3位はシーバス・キビレ・ヒラメのミックスバッグで2,940gをウエイインした黒田健史選手。
 狙い通りの展開でスコアを伸ばし、すべての魚をシャッディングで仕留めての結果である。今年は久々に全戦参戦ということで年間争いも非常にハイレベルとなる予感。

 

 

 第4位はHOT初参戦にして初表彰台の快挙達成、釣り好き芸人のハッピーマックスみしま選手!!
 今回は朝から会場をわかせていただいて本当に感謝!! 東名橋脚でシーバスをキャッチしその後はマゴチを2本追加してリミットメイクという素晴らしい展開。今後のHOTにもスケジュール次第で参戦していただけるということで次回の登場を楽しみにしています!!

 

※筆者イチオシ動画→東京エアーフィッシング(渋谷Part1・渋谷Part2・六本木)

※Youtubeへリンクしています。

 

 第5位はキビレでリミットメイクし2,640gをウエイインした山田義人選手。
 春に強い山田選手が得意のボトムワインドで今年もキッチリ表彰台をゲット!!精度の高いエリアセレクトとタックルバランス、そして状況に合わせた多彩なアクションを使い分け、その日にバイトが出やすい動きをいち早く察知しての入賞となった

 

 

 

第2戦「SUZUKI MARINE CUP」は6月24日!

 さて、2018年はいきなり延期からの開幕戦となりましたが、第2戦「SUZUKI MARINE CUP」はもうすぐそこの6月24日!! 今年もどんな年間チャンプ争いが繰り広げられるのか非常に楽しみです!!

 

 

 (report:小野田賢一) 
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