第4戦 まぐろの海商 & DOG FIGHT CUP 結果

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HOT2015 最終戦

HOT 2015 第4戦 まぐろの海商 & DOG FIGHT CUP  まぐろの海商 DOG FIGHT

集合写真

 毎年最終戦のスポンサーを務めていただいている「まぐろの海商」様、「DOG FIGHT」様、いつもありがとうございます。

 

● 三つ巴の最終決戦!

 いよいよ最終戦を迎えた、2015浜名湖オープントーナメント。今季のタイトルレースは、3選手が僅差で並ぶ大接戦となった。
タイトルレースを引っ張る暫定トップは堀勝次選手:110ポイント(写真左)。HOTの歴史でただ一人、2度の年間チャンピオンに輝いた King of HOT!!。前人未到の3回制覇に向け、視界は良好。

 そして僅差の108ポイントで2位に続くのは、2015年の新星、鈴木孝啓選手 (写真中)。開幕戦から終始安定したスコアメイクで、初の戴冠となるか?

 そしてやはり僅差の106ポイントで続くのは、2014チャンプの小川貴朗選手(写真右)。昨年は開幕戦からスタートダッシュの2連勝。今年の第2戦でも優勝し、表浜名湖での爆発力はNO.1。最終戦もその実力を発揮して逆転の2連覇に輝くか?

 

● 少雨・温暖な晩秋の浜名湖

 大雨に見舞われた8月後半~9月とは打って変わり、10月は異例なほどに晴天が続いた。まとまった雨は1日として無く、浜名湖は全域がクリアアップ。10月後半からは一旦下がった気温が再上昇し、夏日を記録する日もある異常気象となった。
これによる水温上昇のため、奥浜名湖各地では赤潮が発生。ベースはクリアな水質ながらも、局所的に激しい赤潮の濁りが入り混じる難しいコンディションに。
夜~明け方には、定番の3番筋中心で秋のシーバスの爆釣が見られるものの、多くの選手が日中のサイズ狙いに苦労しながら本番を迎える事となった。

 

● 雨の最終戦

 2015シーズンを締めくくる最終戦は、不穏な東風と雨の中、幕を開けることとなった。最終戦は、いつも雨…。これはHOTの宿命なのだろうか?
 2015シーズンの集大成として、チャンプ獲得のかかる選手たち。そしてタイトルレースから脱落し、最後に1発を狙う選手たち。
 冷雨のAM7:00…。
 それぞれの思惑を胸に、最後の一戦が静かにスタートした。

 

● 難コンディションを打ち破る、驚愕のビッグワン

 当日は11時前まで強い東風と雨に見舞われ、しかも潮位差の少ない下げ潮という難しいコンディション(満潮3:53 – 潮位93cm、干潮9:48 – 潮位44cm)。加えて最終戦は帰着12:00とトーナメントタイムが短く、多くの選手がリミットメイクに苦戦する結果となった。

 そんな中、ウェイイン会場に大きなどよめきが起こる。
80クラス、何と4740g(!)という、丸太のようなビッグシーバスが持ち込まれたのだ。長さよりも、巨大なボラを飽食した鯉の如き体型は圧巻。
そして庄内湖最奥でこのビッグワンを仕留めたのは、高校生トーナメンター、伊藤彰選手。
2011チャンプ・内山徹選手のバックシートで、未来のスターを予感させる大活躍となった。

 この後、計2尾のトータルウェイトは6230g(事前ウェイインのため-100g後)。この衝撃の最大魚によって、最終戦の勝負は決したかに見えた。

 

● ハイウェイトの乱打戦へ

 しかし浜名湖MAXクラスとなる驚愕のビッグワンを皮切りに、ローウェイト戦の予想から一転、上位は激しい殴り合いの展開となった。

 その伊藤選手を僅か10g上回り、粒ぞろいのシーバスでリミットメイクを決めたのは石塚哲史選手。
 プラ中、庄内湖のイワシについたシーバスを捕捉していたものの、本番当日は杭周りから反応を得られなかった。そこでベイトが沖目のラインに動いた事を察知し、狙いを水深のある航路杭に変更。このアジャストが功を奏し、3バイト3キャッチでトータル6340g、紙一重の差で若手を上回って見せた。

 下位を圧倒する2選手のウェイトは、しかしさらに塗り替えられる事となる。
 最終ウェイインの山田賢治選手が持ち込んだのは、70クラス×2.65クラス×1のシーバス3尾。
1尾はボラ喰いの丸々と太った3kgUPで、トータルウェイトは7,760gとなった。
やはり庄内湖でボラ喰いとイワシ喰いのシーバスを両方狙い、トータル15本ほど釣って入れ替えを繰り返したという。

 こうして例年を上回るハイウェイトの上位3名の乱打戦によって、2015HOT最終戦の勝負は決する事となった。

 

● 前人未到のV3。シリーズチャンピオンは「King of HOT」、堀勝次選手!

 

 そして火花散るタイトルレースの行方は、第3戦まで暫定トップだった堀勝次選手が4位表彰台を獲得した。
 表彰台メンバーでは唯一、表浜名湖のシーバスを狙って3尾をウェイイン。トータル4,600gは、難しい表エリアで堀選手以外に出し得ないスーパーウェイトと言えた。
 これによって猛追するシリーズ暫定2位の鈴木選手を振り切り、見事2015シリーズチャンプの栄冠に輝いた。
 前人未到となる3度目のシリーズ制覇は、まさに「King of HOT」と呼ぶに相応しい。もはや誰にも止められない、最強王者の貫禄の勝利となった。
 【堀勝次選手の今季成績:第1戦:3位/第2戦:8位/第3戦:2位/第4戦:4位】

 一方、追いすがる鈴木孝啓選手は庄内湖の杭撃ちでシーバス3本・3,090gをウェイイン。最終戦見事5位表彰台に上がり、最後まで今季抜群の安定感を見せつけた。
 タイトル争いのプレッシャーの中、最終戦で表彰台を掴むメンタルの強さは圧巻。僅差の2015年シリーズ2位となったものの、相手が悪かったと言う他ない殊勲の大健闘と言えるだろう。
 【鈴木孝啓選手の今季成績:第1戦:2位/第2戦:7位/第3戦:6位/第4戦:5位】

 そして2015年シリーズ3位は最終戦の勝者、山田賢治選手
 開幕戦も制し今季2勝をマークしたが、第3戦で21位に沈み、出入りの激しいシーズンでタイトルを逃す事となった。
 【山田賢治選手の今季成績:第1戦:優勝/第2戦:4位/第3戦:21位/第4戦:優勝】

 2015年シリーズ4位には浜名湖キビレマスター、坂神圭吾選手がランクイン。
 キビレを中心に終始安定したスコアを持ち込み、見事2年連続となるシリーズTOP5圏内でのフィニッシュを決めた。
 【坂神圭吾選手の今季成績:第1戦:8位/第2戦:2位/第3戦:16位 第4戦:11位】

 今季第2戦を制した春の表浜名湖マイスター、小川貴朗選手は踏みとどまってシリーズ5位。
 2014チャンプの健在ぶりを見せつけた。
 【小川貴朗選手の今季成績:第1戦:9位/第2戦:優勝/第3戦:7位/第4戦:25位】

 

● 第4戦表彰台

優勝 山田賢治 選手

 庄内湖でボラ喰いとイワシ喰いのシーバスを両方狙い、トータル15本ほどをキャッチして入れ替えた山田選手が最終戦を制した。
 ルアーはスパロー20g(nada.)とメタルエッジ16g(Megabass)、レンジバイブ55TG(Bassday)を風向きと水質でローテーションし、サイズを狙い分けた。

2位 石塚哲史 選手

 庄内湖でイワシについたシーバスの群れが、当日は沖目のラインに寄っているのを見抜き戦略をアジャスト。釣った経験の無い航路杭を狙うという柔軟性で、見事キッカーシーバスを揃えた石塚選手が2位に上った。貴重な3バイトを全てキャッチに繋げた、熟考のタックルセレクトは要注目。
 ルアーは新世代バイブレーション、カットバイブ55(Megabass)。

3位 伊藤 彰 選手

 会場を震撼させた驚異のビッグワン、4,740gを持ち込んだのはスーパー高校生アングラー、伊藤選手。
 庄内湖最奥でボラ喰いの巨大魚を連発させるも、最初の2尾をバラしてトータル2本でのウェイイン。確実なランディングが伴えば、本試合で最も優勝に近かったと言えるだろう。
 ルアーは色褪せないスタンダード、レンジバイブ70ES(Bassday)。

4位 堀 勝次 選手

 浜名湖最強王者、堀選手が難コンディションの表浜名湖から唯一表彰台に上がった。
 ポイントを知り尽された感のある表エリアで、潮や風向きを読んで合わせ込んでいくスタイルは、まさにタイミングの魔術師。何度かの入れ替えを繰り返し、トータル3本のシーバスを持ち込んだ。キーはボトムノックで、水深に合わせて大定番のリッジ70s とザブラシャッド70ss(ともにジップベイツ)を使い分けたという。

5位 鈴木孝啓 選手

 誰よりも庄内湖を釣り込んだ鈴木選手が、タイトルレースの重圧を跳ねのけて5位表彰台を獲得。イワシ付きのシーバスをシャローの杭周りで連発、トータル15本以上を釣って入れ替えを繰り返したという。
 今シーズン頭角を現した、若手選手の筆頭。来シーズンの活躍が期待される。
 ルアーはメタルエッジ16gと、杭周りでは珍しいX-80Jrを使い分けていた点も目を引く。

 

● 冷めやらぬ熱気。2015HOT閉幕

 こうして2015浜名湖オープントーナメントの、激しい戦いに幕が下ろされた。ベテランの貫録、そして若手の台頭が入り乱れた2015シーズン。もうすぐ10年目を迎えようとするHOTは、今まさに歴史の転換点を迎えようとしているのかもしれない。
 誰もが気軽に参加できるオープントーナメントとして、日本のソルトトーナメントを牽引する存在を目指し続けるHOT。さらなる発展を遂げるため、新たな挑戦者、そして新規のスポンサーを随時募集している。
 腕を試すため、浜名湖の釣りを学ぶため、あるいは新たな市場を開拓するため・・・少しでも興味を持たれた場合は、どうか気軽にコンタクトして頂きたい。

 最後に、大会を支えてくれる参加者、運営者、そしてスポンサー各位に、心からの感謝を伝えるとともに、来シーズンのさらなる飛躍を誓いたいと思う。
 今年1年、本当にありがとうございました!

 

 

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