2012 第2戦「WIND STYLE カップ」 大会結果

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第2戦 STORY

HOT 2012 第2戦 WIND STYLE cup !!  WIND STYLE

開幕戦の終了から早2ヶ月。季節は進みあの寒かった朝の受付がウソのようなジメジメとした梅雨の浜名湖でHOT第2戦『WIND STYLE』cupが開催された。昨年の同時期にはボトムワインドが爆発し、過去最高のウエイイン率をマークするなどイイ思いをしたアングラーも多かったが今年も同じようなことが起こるのか? はたまたワインド最強説を覆すメソッドが出てくるのか?
様々な思惑が絡み合った今回のHOTは大荒れの天気予報に反して静かな朝で幕開けとなった。

 

 

 今回の冠スポンサーは『WIND STYLE』でお馴染みのオンスタックルデザイン。毎回多大なる賞品提供でご協賛いただき、いまや浜名湖ボートフィッシングに絶対的とも言えるワインドテクニックで革命的な釣果をもたらしている。事実、ワインドが流行り始めた昨年以降、それまで20%後半から30%台で良い方であったウエイイン率が飛躍的に向上したのはまぎれもない事実である。
そして今回も例外無く、94名の参加に対して46名がウエイインに成功、実に48.94%のウエイイン率で簡単にHOT史上最高を更新した。

 

● 前日までの浜名湖の状況

 4月上旬開催となった開幕戦から水温は順調に上昇し前日は22~23℃とほぼ例年並みかやや低い状況。入梅直後ということで、まだ本格的なまとまった雨はこれからといったところであるが、前日から弱い雨が断続的に降り続き、HOT前夜も雨が続いた。

 釣果はというと、継続的にキビレやマゴチは好調でボトムワインドやっぱり強し。しかしながら昨年のようなマゴチフィーバーはなく、たまにプリスポーンのビッグママが出現する程度でこの状況をどう読むかが今回のキーとなった。それに比較してシーバスの入湖はここ数年では間違いなく最も多く、サイズを選ばなければ比較的イージーにキャッチできる状況となっていた。また一部ではキビレがポッパーに反応するということでこれも無視できないパターンのひとつとなった。

 

● 天候の急変

 受付からスタートまでは予報に反して風も穏やかで降雨もナシ。運営サイドからすればラッキーという天候でスムーズにHOT第2戦がスタート。が、しかしその直後から暗い雲が空を覆い強風と大雨。かと思えば1時間もしないうちに雨は上がり曇り、そして今度は汗ばむほどの晴れ…。終始西の強風は収まらず選手は移動のタイミングやボートコントロールに追われる状況だった。

 

● 各エリアのリアルタイム

 朝の目まぐるしく変わる天候に翻弄されながらも、その変化をチャンスに替えた選手が今大会のスタートダッシュを成功させた上位入賞者たちである。絶対的な本命と予想されていた中央航路付近のボトムワインドパターンでは朝イチにバイトが集中。スタート直後に広大なエリアの中で的確なポイントに入ることができ、なおかつバイトを捉えた者がその後の展開を楽にしたことは言うまでも無いだろう。

 昨年とは違うボトムワインドパターンであるが、それを理解できているかどうかも勝負のキーとなった。その違いとはサカナの量であり、狙うスポットも必然的にシビアになってくる。回遊系のキビレ、産卵を控えたプリスポーンのマゴチ、さらにアフターのマゴチ、同エリアに混在するこの2種をどう狙いわけるかも非常に重要なファクターとなったのである。狙い別けるキモはズバリ、「レンジ」と「変化」であったことに気付けたアングラーが1本では終わらず複数ヒットにつなげることができたのである。

 

● 勝負を別けたシーバスパターン

 ボトムワインドが大半の参加選手のパターンに組み込まれている状況の中、それをまったく無視して朝イチからシーバスオンリーで攻めた選手は非常に少なかった。しかしながら、今年の浜名湖は安定した水温と、極端な大雨が降っていない影響からか早い段階で多くのベイトフィッシュを確認できるようになり、春先というより晩夏を思わせるようなベイトの量であることは間違いの無い事実であった。それに比例するようにシーバスも多く、南エリアのシャローや奥浜名湖のディープではフィーディングをするシーバスを狙うパターンが存在した。そして上位入賞者ワン・ツーがともにシーバスのみのウエイインということであったが、そのストロングパターンはまったく異なるものであった。

 

● ウイニングルアーはやはりワインド!

 まずワン・ツーのツーで準優勝となった私、筆者が狙ったのは南エリアのシャロー。開幕戦のようにブレイク下のシーバスよりも数、サイズともに良いことにプラクティスの段階で気付き当日は数ヶ所のフィーディングスポットとグッドサイズがついているピンスポットをランガン。ジップベイツ・スライドスイムミノー85で60アップが4ヒットで2キャッチ。バスデイ・ドリフトトゥイッチャー70Sでキーパーギリギリをキャッチしてリミットメイクし入れ替えはできなかった。

 対して優勝の石井選手はプラクティスの段階で南エリアは捨てて浜名湖中央エリアよりも北部で勝負。キビレ、マゴチのサイズが伸び悩む中、数は少ないもののワインドを中層で使うと1日2、3本のペースでキッカーサイズのシーバスがキャッチできることを確認。当日もボトム狙いはせずに、女ヶ浦沖6~7mラインでひたすら中層アクション。ベイトは中層よりもボトム付近に映っていた今回の状況であるが、ルアーをひったくられるのは決まってボート際だったとか。
 1本目の3kgアップは開始2時間後、2本目の2kgアップは4時間後にヒットし少ないバイトを両方モノにしノーミスでウエイイン。
 ZZHEAD1/2ozとマナティ90 MT-04(アカキン)の組み合わせが第2戦のウイニングルアーとなった。

 

● 状況の見極めとプラクティスの客観視

 今回キーとなったのは間違いなく「状況の見極め」である。これは毎回当たり前と言えばもちろん当たり前なのだが、昨今の情報網はネットをはじめ溢れている状態。しかしながらその溢れた情報はどれが本当なのか、本当の情報が全部出ているのか、情報を得ることは悪いことではないがその情報をどう自分の中で解釈するかが非常に重要なことだと改めて感じる結果となった。

 優勝した石井選手が最もスゴイのが、その情報と自分で得たプラクティスの情報から的確に狙いを決定している事。そしてその決定事項のゴールが「優勝」という事。ウエイインすることが目標であれば、バイトの多いキビレやマゴチを狙う展開となるのだが、バイトが少なくても1本2kgや3kgあるシーバスが釣れるのであれば、コンペティターとしては当然勝ちにつながるターゲットを狙うことが正解と言える。もっとプリスポーンのビッグマゴチが出れば話は別だが、今年の状況からするとそれはかなりの賭けになる。結果論だがマゴチのビッグママより、シーバスの2kgアップの方が釣れる確率は完全に高かったのだ。

優勝 石井秀樹選手

 優勝はビッグサイズのシーバス2本をウエイインした石井秀樹選手。
ウエイトは5,730gという圧倒的なスコアで第2戦の覇者となった。すでにお伝えしたとおり女ヶ浦沖6~7mをワインドで攻めてたった2度のバイトをノーミスでキャッチし結果を出した。実に5年ぶりの優勝で、HOTの前身となるシーバスオープン時代から出場を続けている数少ないベテラン選手のひとりでもある。この優勝を皮切りに今シーズン残り2戦の大爆発を期待します!  《詳細パターンへ》

準優勝 小野田賢一選手

 準優勝はシーバスでリミットメイクし4,305gをウエイインした私、小野田です。
浜名湖南エリアのシャロー全域をランガンしジップベイツ・スライドスイムミノー85で60cmクラスを2本と、苦し紛れになんとか凌いでバスデイ・ドリフトトゥイッチャー70Sでキャッチしたキーパーギリギリ1本でスコアメイク。2年ぶりの表彰台でしたが勝てなくて残念…。  《詳細パターンへ》

第3位 山本 浩選手

 第3位はキビレでリミットメイクしジャスト3,000gを持ち込んだ山本浩選手。
乱舞11gにマナティ90 MT-K9(ケイムラ・アンバー/ゴールドラメ)を組み合わせ、開始早々にマゴチがヒット。しかしこれはキーパーギリギリということでその後は順調にナイスサイズのキビレを追加しマゴチを入れ替えてフィニッシュ!  《詳細パターンへ》

第4位 石原大輝選手

 第4位はシーバス2本とキビレ1本のミックスバッグでリミット達成の石原大輝選手。
お昼近くまでノーフィッシュだったものの、浜名湖では最も釣れるとされる「下げ8分」のタイミングで村櫛周辺のシャローに絡む変化をミノーで攻めてキビレ、シーバス、シーバスと怒涛の連発! 2,840gをウエイイン。  《詳細パターンへ》

第5位 海野 学選手

 第5位はキビレ2本とマゴチ1本のこれまたミックスバッグでリミットメイクに成功した海野学選手。
内山海岸や都田川河口沖でZZHEAD5/8oz+マナティ90 MT-6(ハゼ)でボトムワインドを使い2本のキビレをキャッチ。女ヶ浦沖ではナイスサイズのマゴチを追加してリミットメイク。2,710gで初の表彰台をゲット!  《詳細パターンへ》

 今回は開催前の天候が非常に不安定で、スタート後も強風が続くコンディションとなったものの、参加者全員のご協力で無事故で終えることができました。ライフジャケットの着用や天候判断、操船技術などHOT創設初期とは比べ物にならないくらい参加者のみなさんのレベルが上がっており深く感謝しております。ぜひ今後も安全面に注意しながら楽しい浜名湖ボートフィッシングを楽しみましょう!

◆オンスタックル様よりジュニア賞いただきました!

◆恒例のジャンケン大会は今回も大盛況?!

◆ルミカ様出展ブースにワインド専用PE発見!

◆マナティの豊富なカラーは実物を見てチェック!

◆ファイブコア様出展ブースではワインドロッド!

◆実際に手にとって確認確認!

 ◆表彰式終了後は釣りバカ談義?情報交換もHOTの魅力です!

 

 さて、第3戦「Megabass」cupは9月23日に開催予定! アツイ初秋の浜名湖を制覇するのはいったい誰なのか?
 次回もHOTから目が離せない!!

 (report:小野田賢一) 

 P.S. 8月5日にはHOTオフショアトーナメントが開催されます! 近日中に詳細を発表しますのでぜひぜひこちらもご参加お待ちしております!

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