2012 第4戦「SUZUKI MARINE & まぐろの海商 カップ」 大会結果

 SUZUKI MARINE & まぐろの海商 Cup CONTENTS | STORY | PATTERN | 4th STAGE RANKING |

 

第4戦 STORY

HOT 2012 第4戦SUZUKI MARINE & まぐろの海商 Cup  
 SUZUKI MARINE   まぐろの海商

 今年もあっという間に最終戦を迎えたHOT2012。
 4月8日の開幕戦から実に半年にわたるシリーズ戦も今回が泣いても笑っても最後! 熾烈な争いとなっている年間チャンプもこの一戦で決する。果たして最終戦の栄冠と年間チャンプの称号は誰の手に?
 ウエイインの最後まで気が抜けない最終戦をレポート。

 今回の冠スポンサーは『SUZUKI MARINE』『まぐろの海商』
 地元浜松の世界的自動車メーカーSUZUKIのマリン部門である「SUZUKI MARINE」は船外機シェアでこちらも世界的規模となっている。国内でもここ浜名湖のシェアはもちろん、特に琵琶湖などバスフィッシングにおいても高い評価を得ており、プロガイドがバスボートに搭載しているエンジンと言えばSUZUKIの4ストが定番となっているほどだ。4スト船外機のラインナップも2馬力から300馬力までと実に多用なニーズに応えている。
 そして「まぐろの海商」はHOT最終戦=マグロ解体ショーということで、毎年新鮮な生マグロを丸ごと1本無償提供していただいており、参加者の大きな楽しみのひとつとなっている。同社が展開するまぐろの海商駅南店・中央店・向宿店・三ケ日店・セノバ店、回転寿司まぐろの海商浜岡店は水産物仲卸業だからこそできる新鮮な食材提供で大人気。「くさデカ」などにも取り上げられランチもディナーも宴会もおまかせ!

 

● 前日までの浜名湖の状況

 HOT最終戦2週間前あたりから突然釣れ出した浜名湖。例年秋が深まってくるとサイズも数も出るようになるが、今年は異常なほどの釣れっぷりで前週にプリプラクティスに入った選手からは多くが爆釣という景気のいい声が聞かれた。この時期は水温低下とベイトの入湖でオフショアにいたシーバスが一時的に湖内に入ってきたり、汽水域を好む個体が河川をはじめ至るところでプリスポーンの荒食いに入ったりとにぎやかになるのが通常である。
 しかし長く続くことは少なく、日ムラも多いのだが、今回に限ってはHOT前日までこの状況が続き、前日プラクティスではさらにとんでもなく釣れる状況になっていることを確認した選手が多く存在した。

 

● 当日の天候変化

 釣れに釣れていたHOT前、しかしながら状況が良かった要素を崩すものが実は前日まで何一つなく、天候も安定した秋晴れが続いていた。
 だが、天気予報はこれまたHOT参加者への試練なのか?最終戦当日に低気圧が直撃するという厄介な予報。

 実際の天候はというと、前日になり予報にズレが生じて当初朝から雨が降るというものが「午後から」になり、この予報は当たることになる。さらに寒冷前線を伴うため、穏やかな雨ではなく、強風を伴った激しい雨が予想され、風は朝から吹く予報であった。
 が、意外にもスタート直後から9時過ぎまでは静穏な曇りで、その後が強風となり選手を悩ませることとなった。

 

● 誰もが釣れた激戦区

 今回、一番人気となっていたのが村櫛ミオ周辺やA航路、そして庄内入口西側の各ブレイク。中でも庄内入口のブレイクは前週にも前日にも爆発的に釣れており、プラクティスでそれを掴んでいた多くの選手が朝イチから集結し船団化することとなる。それは当然と言えば当然で、何しろ攻めればイージーに60アップがキャッチできいつものキッカーフィッシュがアベレージでリミットが揃うのだから狙うのは当たり前。
 しかしながら本戦当日、スタート直後の大船団によるプレッシャーからか、10艇以上で攻めたにも関わらず全艇ノーフィッシュだったようで開始1時間でボートの数は少なくなっていった。

 だが、ここのエリアが死んだワケではなかった。
 やはりプレッシャーとフィーディングタイムが関係し、それを掴んでいたのが13位の内山選手や19位の山田選手であり、みんなが移動した後の遅い時間にバイトがあったという。山田選手はスタート前に、あそこは朝イチよりも8時半以降からがイイんだよな~と筆者に言っていたがその通りであった。
 ただ、極度のプレッシャーと天候がローライトに変わったことが影響してか、2名ともリミットメイクにあと1本及ばず、という悔しい展開となった。

 

● 今年を象徴する秋のボトムワインド

 HOT全戦を通してウエイイン率、リミットメイク率の格段の進歩はこのボトムワインドなくしてはもはや語れなくなった感さえある現在の浜名湖。
 今回は第一人者の前原選手がやたらキビレを釣ってきた時期、そう秋ということで今年も例外なくキビレがイージーにキャッチできた。エリアは鷲津航路周辺の広範囲にわたるフラットで、ウイードが今年は無く地形変化も乏しいため、回遊性のキビレを狙うカタチがスタンダードとなった。
 ウエイインに持ち込まれた99本のサカナのうち3割強の36本がキビレ、マゴチが7本、ヒラメが4枚ということで実に半分ほどのサカナがボトムワインドでキャッチされたことが推測される。
 しかも大型のキビレも目立ち、うまくエリアとタイミングをとらえた7位の中村選手や12位の鈴木選手はナイスサイズのキビレでリミットメイクし3kgオーバーを叩き出した。

 

● 勝負はビッグシーバスの一騎打ち

 最終戦の勝負の行方はやはりビッグサイズのキッカーシーバスを入れてウエイトをどこまで伸ばせるかが予想通りキーとなった。
 まずウエイインで会場を沸かせたのが準優勝の高橋選手。同選手は2本ながらこの日唯一の70アップを持ち込み6,085g。あと1本60アップがあれば8kg台であったが、その1本をバラしてしまったとのこと。エリアは村櫛ミオ西端のブレイクで、タイミング良く入ることができ連発だったようである。

 そしてもう一人の6kgオーバーを持ち込んだのが私、筆者である小野田選手(?自分で自分を紹介するのも変だが…)でありシーバス3本をスコアメイクし6,675g。結果、最終戦の覇者となった。

 

● トーナメンター的エリア戦略

 今回、優勝の筆者自身が注目したのがその釣れっぷりと参加選手の動向。明らかにみんな同じようなエリアで同じようなシーバスを釣っていて、確かに景気はいいのだがトーナメント的には釣れてるからと言って「勝ち」につながるような状況では決してないということ。ここを冷静に見極められたのが大きかった。
 前日は釣れることを確認するため、「みんなが知ってる」エリアとピンスポットを重点的に叩くと、朝の一時間で4本キャッチしウエイトは3本で9kgを超えた。コレには正直驚いたがこのポテンシャルであれば明日も必ず誰かは釣ってくるだろうと思い、「差がつく何か」を見つけることに残りのプラクティスの時間を割いた。
 同時に知ってる選手が多い大場所のピンスポットのサカナはこの朝イチに抜いたので、あとはプレッシャーで釣れなくなることを祈るばかりであった。完全にトーナメント的な勝負のカケヒキである。

 キーワードは釣れているミオ筋のブレイクショルダーと同じ条件を持ちつつ、『誰も攻めていないエリア』。「シャロー側の水深」、「ディープ側の水深」、「ブレイクの角度」、「潮の当たり方」、「地形変化」、この条件を満たしていたのが『はまゆう大橋周辺』であった。詳細は別原稿で書きますが、使ったルアーはメガバスX-80BEATのGGイワシとキンクロ。このエリア選択が今回の勝負のすべてであった。

 

優勝 小野田賢一選手

 優勝はシーバス3本で6,675gをウエイインした筆者。
 前述したはまゆう大橋周辺のピンスポットで6本のシーバスをキャッチし入れ替えを繰り返した。どうしても70アップが入らず最後まで勝ちは無いと思っていただけに意外な展開に自分自身がびっくりした。

 

準優勝 高橋一哲選手

 準優勝はシーバス2本で6,085gをウエイインした高橋一哲選手。
 トーナメントで「たられば」は禁句なのですが、もう1本の60アップをキャッチしていれば優勝確実だっただけに本当に惜しい!前述した通りのエリアでタイミングを逃さず連発。使用ルアーはメガバスX-80+1(GGピンクキャンディー)。

 

第3位 齋藤龍彦選手

 第3位はキビレ2枚とシーバス1本のミックスバッグで4,655gをウエイインした齋藤龍彦選手。
 鷲津航路周辺をワインドで攻めてキビレをキャッチし、さらに中央航路西側シャローをレンジバイブ70ESでシーバスをキャッチ。ほぼ完璧な試合運びでゲームメイクして結果を出した

 

第4位 山口 剛選手

 第4位は会場を沸かせたスーパービッグなヒラメを持ち込んだ山口剛選手。
 ヒラメ2枚にシーバス1本とHOT史上初の組み合わせとなるウエイインと、明らかに3kgオーバーのヒラメは圧巻でウエイトは4,220g。エリアは3番鉄橋南でヒットルアーはワインド。正直ウエイト量るまで山口選手のヒラメが筆者にとって最も脅威でした(笑)。

 

第5位 豊田浩志選手

 第5位はA航路周辺で粘り3,850gをウエイインした豊田浩志選手。
 すべてメガバスX-80SW(GGダークナイトレッド)でキビレ2枚とシーバス1本をキャッチ。残り15分を切ったところで70アップのシーバスをフッキングさせたもののラインブレイクという悔しい結果に。しかしながら来年につながる勢いを感じさせる展開だったのでは?HOT2013に期待です!!

 

● HOT2012年間ランキング決定!!

 そして最終戦の結果、ついに決着となったHOT2012年間ランキング。最終戦を前に暫定5位までが混戦状態で、暫定1位の中村選手と暫定2位の堀選手のポイント差はわずか「1」。
 そして今回の最終戦で中村選手が7位入賞と抜群の安定感で結果を出したため他の上位選手も表彰台に絡むことなく大逆転は起こらなかった。
 今年からポイント獲得圏内を30位までに引き下げたことも影響して、優勝が40Pとなり昨年までより10P多くなった。よりハズさないことの安定感を求められるようになったHOT2012。
 さぁ来年の年間チャンプはどのような展開を魅せてくれるのか?!

 

 今回冠スポンサーである「SUZUKI MARINE」様より超豪華賞品をご提供いただきました!本当にありがとうございました!!
 優勝:ウォーターオーブンレンジ、準優勝:炊飯器、3位:ポータブルカーナビ、4位:液晶テレビ、5位:空気清浄機。

 

 今回も多くのちびっ子アングラーやレディースアングラーに参加いただきました!ジュニア賞、レディース賞も準備万端!毎回、女の子アングラー&小学生以下のジュニアアングラーには特別賞をプレゼントしてますよ~

 そして最終戦と言えば冠スポンサーである「まぐろの海商」様より毎年無償提供いただいているまぐろの解体ショー!今年も本当に美味しいまぐろをたらふくいただきました!!そして豚汁、お寿司、フルーツにフリードリンクと参加者のお腹は全員文句ナシの満腹に(笑)!!

 中でも大好評だったのが、まぐろの海商さんが用意してくれた「すし飯」。コレにまぐろの赤身や中落ちを乗っけて醤油をたらせば特製鉄火丼のできあがり~!天候は最悪だったけどそれを感じさせない盛り上がりで今年も存分に楽しめました。

 来年もぜひぜひよろしくお願いしま~す!!

 

 そして最後はお待ちかねジャンケン大会!今回ゲストで遊びに来てくれた“さぁや”こと蒼井さやちゃんとジャンケン勝負!ちびっ子ジャンケン大会ではお菓子詰め合わせやジュースなどなど、奥様&彼女限定オンナのジャンケン大会では熾烈な米30kg争奪ジャンケンが(笑)!!

 参加アングラーによるビール&まぐろの海商お食事券争奪ジャンケンもめちゃくちゃ盛り上がりました!

 さらに全戦参加の選手には記念品をプレゼント。今年はオリジナルフェイスタオルでした~釣りに使うのはもったいない?!

 さて、これでHOT2012は全日程が終了。
 今年も参加選手全員のご協力のおかげで無事故で終えることができました。参加者のみなさんにつきましては深くお礼を申し上げます。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 (report:小野田賢一) 

 

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