2012 第４戦「SUZUKI MARINE ＆ まぐろの海商 カップ」　大会結果

　SUZUKI MARINE & まぐろの海商 Cup CONTENTS　｜　STORY　｜　PATTERN　｜　4th STAGE RANKING　｜

　今回の最終戦に向けたプラクティスは、約１週間前から合計３日間行った。まずは遊走ポールより北側の奥浜名湖とそれより南側の中～表浜名湖と２つに分けて、状況確認していくことにした。
　そして、プラクティスからわかったことは、奥浜名湖は魚からの反応がなく、私の機動力のない和船9.9馬力には極めて不利な状況であることから、バッサリ切り捨てることにした。反対に、表浜名湖はプラクティスに入り始めた頃から「シーバス祭り」の情報が飛び交っていた。ただ、この「シーバス祭り」はかなりベイトに依存している状況で、いつどこで起こるかが読みにくく、再現性に欠けると思っていた。
　しかしながら、ボイルが起こっていなくとも偏光グラス越しにグッドサイズのシーバスも数多く確認できており、表浜名湖に魚が濃いことがわかっていた。そんなシーバスの確認できる場所のキーワードは「かけあがり＋潮流のヨレ」。ただ、いつも同じ場所にいる訳ではないので、特定の場所を決めず思い当たるキーワードの場所に、いかにタイミングを合わせられるかが勝負の分かれ道と感じていた。そのようなキーワードにいるシーバスを第一に狙っていくのは当然ながら、外したときのことを考えワインドでフラット系・チヌ系の魚でバックアップできるようにし、場所は鷲津航路北側のエリアと３番鉄橋南エリアが有望と感じていた。

　迎えた最終戦当日。真っ先に３番鉄橋南エリアでシーバスを追いかけるも反応は得られなかったため、３番鉄橋北側も攻めたが答えは同じであった。また、偏光グラスでもシーバスを確認できずにいたので、バックアップ・パターンに切り替えることにした。先に鷲津航路北側エリアへ走ろうかとも思ったが、ここでも機動力を考え３番鉄橋南エリアでワインドを始めた１投目に40クラスのヒラメを釣ることができ、ホッとした。
　気を良くした次のキャストでもヒットしたが、これが自身初となるビッグサイズのヒラメであり、ネットインするまで四苦八苦した。無事に釣り上げることができると、トーナメント中の出来事ということもあり、手足がガタガタと震えて、しばらく釣りにならなかった。
　晩秋～初冬にかけて３番鉄橋南エリアは、ヒラメ・マゴチが多く高反応を示すことはエサの流し釣りの経験から知っており、潮の動き出しがチャンスでこれにローライトコンディションだとさらに良いと感じていた。潮は上げでも下げでもいいと思うが、ルアーでは下げの時しか釣ったことがない。釣り方は、テキサス・ヘビダン、ヘビキャロ・ビッグスプーンなど色々試したが、水切れ、操作性の良いワインドが一番合っていると思う。ワインドといっても、激しくシャクるのではなく、軽くあおる程度でキャストは必ず下流方向。キャストが流れに対して真横もしくは上流だと流れに乗ったボートにルアーが引っ張られて自然なフォールが作り出せない。あくまで、潮に乗せながら自然なフォールがベストで、フォール中も魚のアタリを取ろうとしてラインを張りすぎない方がいいと思う。また、このエリアはかかり釣りの船や同じく流している船、オフショアに向かう船など往来も激しいので、状況を見ながら早め早めの釣りの中断を心掛けています。

　さて、その後も粘ってみたが反応がないので、大きく移動して鷲津航路北側エリアへ。キビレ狙いで釣りをするもその頃になると風が強く吹いており、釣りがやりにくかったのでさらに風裏となるＳ字航路東側へ入いることにした。ここでメガバスのX-80＋1のハード・ジャークで釣っていくと、キーパーサイズのシーバスを仕留めリミットメイク。直後に、エラ洗いから察するに余裕の60アップをヒットさせたもののバラシしてしまった。「この魚を釣ったら、さきの40クラスのヒラメをリリースしないといけないなぁ、もったいないなぁ」と思った瞬間の出来事で、集中力なさすぎと反省(笑)

　今回のトーナメントは、まぐれのビッグサイズのヒラメに助けられたかたちで、４位入賞できたと思う。来年は狙って獲ったといえる魚をウェイインして、上位入賞を目指したい。最後に、運営スタッフのみなさん、スポンサー各社のご協力のおかげで楽しく参加させていただき、心より感謝いたします。