2017 第３戦 「YAMAHA ＆ Megabass CUP」　大会結果

　YAMAHA ＆ Megabass Cup CONTENTS　｜　STORY　｜　PATTERN　｜　　3rd STAGE RANKING　｜

　４年間共にHOTを戦ってきた金谷選手と今年は今までと違う事をやろうと浜名湖では『黒田塾』と言われている黒田プロのガイドを依頼しました。超特殊な黒田プロガイドは８時間ロッドを１回も振らずに黒田プロのレクチャーを受けるという過酷極まりないものでした。まさに修行のような…。レクチャーで黒田プロから出てくる理論は今まで自分が考えていた魚へのアプローチとはまるで違いました。この理論を我々は『黒田理論』と呼んでいます。

　＜前日プラ＞
　９月第３週から気温が低下しだしHOT前週には台風も通過した。となれば女ヶ浦もしくは内山北でシーバス祭りが開催されると誰しもが思ったはず。2016年第３戦柴田選手がHOTレコードを叩き出したポイントの調査から始めた。しかし、ベイトすら魚探に映らずルアーをキャストしてもバイトはなかった。奥浜名湖の主要ポイントをランガンするがシーバスは発見できずにあきらめて南下する事になった。

　和田ミオをウォッチするといいサイズのシーバスが確認できた。奥浜名湖の水の状況と魚の反応から本戦は表側の航路をやり切ろうと2人で腹をくくった。しかし、バイトすらなかったプラであったことから、今までで１番自信が持てない大会を向かえる事になった。

　 ＜大会当日＞
　44番目のスタート。ガソリンタンク残量が1/4しかない事にスタート直前に気付き、皆が出船するも給油してからのドン尻スタート。準備不足に嘆きながらも不思議と焦りはなかった。ボートクラブカナルから庄内湖に出ると黒田選手と堀選手が10mぐらいしか離れていない状況でガチンコ勝負をしていた。この２人がここでやってるとなると庄内入口にシーバスが入ってるのかと思い実績がある１番航路を撃ったがバイトなし。そして、前日決めた表側の航路、前日とはうって変わって赤潮が下げで入り込んでいた。「これじゃーダメじゃん」と水の色を見ながらボートを進めて行く。フレッシュな上げ潮が2番航路を上がって来て赤潮との境目が現れベイトも目視できた。その潮目にキャストするとドスンとビックバイト！　DOG　FIGHTのGlass Rod Compositeが大きく曲がった。グラスコンポジット素材のロッドはバイト時の食い込みがよく魚がむやみに暴れない。取り込みに成功すると70upの美しいシーバス。体が震えた。

　すぐさま金谷選手が連続バイトでシーバスをキャッチしたが、この２本のみでキャストを繰り返してもバイトは無くなった。その後、追加をしようとランガン。しかし、魚は見つからない。ここで問題発生！シーバスが腹を上にして弱りはじめた。仕方なく、潮止まりになったタイミングで事前ウェイイン。後から本部に聞いた話では事前ウェイイン後にデッドとなったとの事。アブナカッタ…。

　下げになったタイミングでシーバスをキャッチしたポイントに再び行くがベイトは見えずバイトもなく終了時間になった。後から考えればあの10分間が唯一のチャンスだった。気まぐれな浜名湖で大会当日アジャスト出来た。

　今回お立ち台に立てたのは『黒田塾』の門を叩き黒田プロに教えをもらった事。『黒田理論』により金谷選手が大会当日に魚の居場所を読んでくれた事。ボートクラブカナルのメンバーがいつも励ましてくれた事。HOTで知り合った方々が湖上で声をかけてれた事。皆さんに感謝致します。