2017 第3戦 「YAMAHA & Megabass CUP」 大会結果
YAMAHA & Megabass Cup CONTENTS | STORY | PATTERN | 3rd STAGE RANKING |
- 2017年第3戦 「YAMAHA & Megabass CUP」 第4位
- 根岸 優
- ウエイト
- 2,410g (マゴチ×2 ヒラメ×1)
《プラクティス》
HOT初参戦ということで僕は昨年のシーバス爆釣シーズンの大会ということで人生初、前日からのプラクティスというものを決行した。9月はHOT対象魚が釣れる時期と認識していたのだが、予想は大きく裏切られ、浜名湖の状況は大会前の大型の台風の影響もあってか赤潮が奥浜名湖エリアをはじめ、中央航路北側付近まで浸食しヒットすらない状況。この時期、毎年恒例の人気ポイントである女ヶ浦、内山海岸も他のアングラーの人影も少なく、全体的に活性も低そうな様子だった。
実際、昨年この時期に釣果実績のあるバスデイ・レンジバイブ55TGの上州屋オリカラ、「ゴルピン・銀鱗」で広範囲をサーチするも、台風前のシーバス釣果が嘘のように結果は「0」。特にコレといった情報が得られるわけでもなくプラクティスは終了。しかしながら現実は「明日、本番」。帰宅し、今日のプラクティスと同じ事を繰り返したところで結果は変わらないと踏み、プラクティスでは持参しなかったオンスタックルのボトムワインド(ZZヘッド3/8oz、マナティー75、90、各種カラー)をタックルボックスに入れ込み、赤潮の影響も明日にはどうなっているのか見当も付かないという不安を抱えたまま、当日の朝を迎えた。
こういった釣りのトーナメントでは釣りの技術やタックルはもちろん、乗船する船や設備も勝敗を分ける1つの要素だと考えていますが、僕には船の免許がないので、HOT参戦のためには船の手配が必要であり、たまたま運良く浜名湖のガイドをしている船頭さん付の船を大会の1ヶ月前に予約ができた。入賞経験のある船頭さんとの事だったので安心していたが、大会1週間前になり、突然船長からのキャンセル…急いで周りの知り合いに声を掛けるも、ことごとく断られ、かなり焦ったが、結果、知り合いの1人に、昨年も参加している方が1人で参加するとのことで半ば無理矢理、GPS・魚探なしのレンタル和船に合計3人で参加する形になった。(ちなみにこのレンタル和船のエンジンが不調で思うように操船できないというトラブルもあった)
《大会当日》
当日の水の色は前日のプラクティスよりは良くなっていたが、それが逆に不安でもあった。というのも、状況が前日と変わっているために、昨日とは違う戦術で1から攻略が必要だからだ。船長を含め、同乗したクルーはシーバスでリミットメイクを目指していたため、僕も投げるルアーをポイント毎に色々と試しながらキャストしていたが、やはりプラクティスと同様、魚からの反応は…ない。
バスディのレンジバイブシリーズを中心にボトム、ミドル、トップ(表層)とレンジを変えたり、ルアーのサイズを55→70→TG→80に変更してみたり、メガバスの新色のCUTVIBE55(HW)色々とできることを試してみるもやはり無反応。信頼を置いているメガバスX80等のミノーもことごとく空振り。ちょっと焦りを感じた前半戦…。
そんな中、午前9時40分頃、松見ヶ浦入り口付近の赤潮混じりのポイントで冷静にシーバス以外でのリミットメイクに目を向け、タックルをボトムワインド仕様(マナティー75アカキン)に変更した。船中、シーバス狙いのクルーを横目にひたすら「皆と違うこと」をしなければと考え、一か八かの決断が功を奏し、まずまずサイズの念願の1匹目のマゴチをゲット! ポイントを変え、10:20頃、内山海岸中央航路沿いで2匹目となるヒラメをゲット!あと1匹でリミットメイク! 残り時間はマリーナに帰る時間も含め、後30分…。初めての大会で2匹釣れただけでも嬉しかったが、どうせならリミットメイクしたい! そんな想いで、釣れている釣法でやり抜こうと決意し、引き続きボトムワインドで攻め、「ゴンッ」という1匹目より大きい引きと共にドラグが鳴り約2分程度のやり取りで無事マゴチをキャッチして感動のリミットメイク!!(後で分かったことですが、そのポイントは船を運転してくれていた方の携帯のGPSに登録されていた去年の釣果から導きだしたカケアガリだったようです。)いずれのポイントも水がキレイなエリアという共通の要素がありました。
水の色、船のエンジンの不安、様々な条件がトーナメントという大会特有の難しさであること、状況によって、時には自分の信じている釣法を変えてでも、魚の気持ちになって考え、「釣る」ということ。本当に色々と勉強をさせてもらった初トーナメントでした。もちろん周りの方の協力やアドバイスもありながら今回2,410gという自分でも信じられない結果で初入賞できました!これは本当に一生忘れることのない思い出です。
この場を借りて、主催者の方にお礼をさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。また、次回の第4戦に向けて更なる努力をし、再び表彰台に乗れるよう頑張ります!
Tackle Date