2017 第1戦「オンスタックル CUP」 大会結果

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小野田賢一

2017年第1戦「オンスタックル Cup」 第4位
小野田賢一
ウエイト
2,460g (マゴチ×2 クロダイ×1)

 ここ最近、調子イイ。でも勝てない。キメるキッカーが入らず、勝負の時間帯に勝負に行けず、もっと精度を上げた攻めが必要で、もっと状況判断に磨きをかけねばと痛感させられた開幕戦だった。

 第2戦:3,370g キビレ×3  3位 38P
 第3戦:5,320g シーバス×3 4位 37P
 第4戦:2,890g シーバス×3 13位 28P
 第1戦:2,460g マゴチ×2 クロダイ×1 4位 38P

 年間トータルポイント、141P。年間チャンプコースじゃん( ̄▽ ̄)。
 そう、ノーフィッシュだった昨年の開幕戦は無視して、HOT2016第2戦からの直近全4戦をトータルしてみた。意味ないけど(笑)。でも、トーナメントでは大切な客観的自己分析。4戦中3回表彰台。でもこの4戦、しっかりとパターンが見えてその通りに釣れたのは昨年の第2戦、トップパターンを組みキビレでリミットを獲った時の1度のみ。第3戦のシーバス祭りは完全に優勝パターンだったが、それは当日のボートポジションが経験値から割り出したものであり、最終戦も動画で見ていただいた通りの迷走っぷりで、何とか経験値と閃きでリミットを達成した、という感じである。そして今回も、「見えてた」わけではなく、これまた経験値からの導き出しで結果が出た大会となった。

 つまり、良く言えばアングラーの財産である「経験値とデータ」を〝試合中に″フル活用できた結果であるが、悪く捉えればプラクティスでのツメが甘い、ということになる。

 さて、今回は一週間前の極寒雨天プラクティスを決行し、凍える思いで浜名湖と向き合った。同船させていただいた内山選手には感謝!! 自分自身今年の初浜名湖であり、正直魚を探す以前の段階で、フィールドコンディションがわかれば良かったので、エリアやプランはすべて内山さんにお任せした。
 この日は南エリアに時間の半分を割き、シャロー各スポットを見て回ったがシーバスは目撃ゼロ、もう半分をこの時期の定番鷲津航路周辺でのボトムワインドでのチェックに使ったが、ここでも丸見えボトムに1匹だけキビレを見ただけでノーバイトであった。ここまででわかったことは、

 ・「釣れない」の種類と質(魚がいて喰わないではなく魚がいないまたは少ない)
 ・シーバスは深いのか奥浜名湖エリアなのか極端に釣れない
 ・かと言ってボトムワインドをやってれば釣れるわけではない

 と、この程度しかわからなかった。こうなると『経験値』による引き出しが多いアングラーがやはり有利になるのは間違いない。エリアと釣り方をその引き出しにため込んであるデータを引っ張り出し、ひとつひとつジグソーパズルのピースをはめ込んでいくように当日の作戦を立てるのだ。今回は所用により前日プラクティスは無し、ぶっつけ本番で当日を迎えた。

 そんな「見えてない」開幕戦だったので、本番当日でも朝はまだプラクティスという気持ちであった。選手全員を送り出し、その後準備してスタートしたが、冠スポンサーであるオンスタックルのスタッフさんが9時頃会場へ到着するとのことだったので、それまでは庄内湖でのシャッディングを試すことにした。春の定番としてここ最近浜名湖では人気のメソッドになりつつあるが、これを庄内湖で試しランガンを繰り返した。が、ノーバイト。9時に会場へ戻りスタッフさんと合流し、腹をくくって『ボトムワインド1本勝負』に出る事を決断した。

 まず、定番の鷲津航路周辺へ向かうと数艇のHOT参加者が確認できたので、様子を見ながらひと流しに20分程時間をかけて広範囲を探ったがノーバイト。プラでは航路南側での生命感はゼロに近かったため、少しずつ北上して流し直すこと3回。まったくの無反応。

 これは「タダのフラット」ではキツイのかな?と考え、「変化のあるフラット」もしくは「変化している地形」を残りの時間で叩いていくことにプラン変更した。まず狙いに行ったのは内山海岸にある枯れウイード。ここで不発なら女ヶ浦沖にある浚渫跡、さらには中央航路北端のブレイクをまわるプランを立てた。そして内山海岸であるが、すでに西風が吹き、細江湖からの濁りも入っている。とてもじゃないが良いコンディションとは言えないし、枯れウイードの有無すらプラで確認したわけではないので、例年ならあるという「経験」から導き出したボートポジションでアプローチを始める。するとひと流し目にオンスタックルスタッフ浦氏にバイトらしき反応が。しかも枯れウイードはやはり存在しており、バイトがあったスポットのさらに岸よりにボートが流されたところでそれがフックに引っかかってきた。これはもしや、枯れウイードのちょっと沖のフラットにいるかもしれない。実はこの枯れウイード、存在しているスポットの水深が1m程しかなく柱状になっていて、ピーカンの時に見に行くと必ずそのシェードにクロダイやキビレがサスペンドしているのだ。であるならば、薄曇りのローライトコンディション、濁りによる透明度悪化、風によるウネリで浅い水深は不安定&底荒れしてる、とくればその柱状ウイードにサスペンドしていた魚が少し沖に出てきていても不思議ではない。説明がつく!と思いボートを戻して2度目の流し。

 すると、狙い通りに待望のバイト!!狙いのキビレではなかったが、良型のマゴチであった。動画を見ていただくとわかると思うが、フッキングする直前に一瞬バイトがありフッキングしなかったのでそのままポーズ。ポーズ中にも強風でボートはどんどんルアーへ向かって流されているのでポーズ中のバイトに備え、ロッドを徐々に立てているのも注目していただきたいところ。そしてその後のボトムワインドアクションでバイトを誘い追い食いさせることに成功した。釣れたスポットは先ほど浦氏がバイトを得たラインと同じ水深付近であり、枯れウイード手前のフラットであった。もう間違いない。

 そして確信を持って3度目の流し。すると今度は狙いのクロダイがヒット!やはりまったく同じラインであり、少し北側にズラしたがバイトが集中しているのは枯れウイードの沖側である。不思議なものでかなり沖(西)から流しているのに、枯れウイードから遠すぎるエリアではバイトがなく、風で流されてこのスポットに入るとバイトが出るのである。完全にパターンだ。
 その後、同じラインで北側や南側もチェックするもノーバイトの時間が約1時間あり、釣れたスポットを再度撃つとリミットメイクとなる3本目のマゴチをキャッチ。この1本で終了となり入れ替えはできずに帰着となった。

 今回使ったルアーはオンスタックルさんのZZHEAD 3/8ozとマナティー75(MT-28アカハゼ)で、すべての魚をこのルアーでキャッチすることができた。春先はベイトが全体的に小型ということと、プレッシャーを考慮してマナティーのサイズを75とし、本当は1/4ozを使いたかったが風波が強かったので3/8ozのZZHEADをセレクトした。動画の通りの濁りであっても、やはりこのアカハゼは釣れる。もちろんその他のカラーも全部釣れるが、ボトムに関して言えばうまく「喰わせのカラー」と「アピールカラー」が融合し、どんなコンディションでも安定した強さを発揮してくれるのがMT-28アカハゼである。

 かなり原稿も長くなってしまったが、いつもお世話になっているオンスタックルさんには、毎年同船していただくも結果を出せず、しかも結果が出る時に限ってボトムワインドではない釣りがハマッてしまいこれまでなかなか上手くいかなかった。しかし今回は撮影中に結果を出すことができ、とても嬉しく思うと同時に今後のさらなるボトムワインドの普及に努力していかなきゃ、と改めて感じた。

 HOT2017開幕戦に参加していただいたすべての皆さま、HOT2017にご賛同いただきサポートしてくださっているスポンサー各社様、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

Tackle Date

◆Tackle Set 1 (ボトムワインド用)
ロッド がまかつ LUXXEデッキステージ斬鱸 S66M-F
リール スピニング2500番
ライン サンライン CAST AWAY PE 0.6号
リーダー サンライン ポケットショックリーダーFC 12lb.
ルアー オンスタックル マナティ75(MT-28アカハゼ)
オンスタックル ZZヘッド3/8oz
フック  

◆Tackle Set 2 (シャッディング用)
ロッド がまかつ LUXXEデッキステージ斬鱸 B66MH-F
リール シマノ メタニウムDC
ライン サンライン ヒラスズキ用プロトナイロン 16lb.
リーダー  
ルアー ジャッカル MUSHBOB 50MR
フック がまかつ トレブルSPMH #7

ボート カナルスペシャル・FLATS200 20ft
エンジン スズキ DF175

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