2016 第2戦「オンスタックル カップ」　大会結果

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　今回のHOT第2戦ではヤングアングラー応援プロジェクトの1日と、前日ガイドの1日が浜名湖へ出る機会となった。両日ともにプラクティスと言うにはムリがあり、前日ガイドのゲスト様がたまたま浜名湖内ポッパー＆ボトムワインドリクエストだったので全力でご案内させていただいた。結果、4名のゲスト様全員がポッパーでナイスサイズのキビレとボトムワインドでマゴチをキャッチし、この釣りをそのままHOTで使うこととした。

　エリアは庄内湖、猪鼻湖、細江湖、鷲津、女ヶ浦、松見ヶ浦、佐久米を叩いていただき、そのうち3ヶ所でキビレの反応を得た。その中でも猪鼻湖のポテンシャルが非常に高く、もともとキビレのアベレージサイズがデカイことから、そのピンスポットで3本3kg以上をベースウエイトとし、その後は下げの効いた南エリアでシーバス勝負4kg超、というプランを立てた。
　が、シーバスについてはまったくさわってないのでキッカーシーバスは出たとこ勝負ということになった。

　当日は朝イチから狙いのピンへ入るが、なんと前日釣ったスポットにはボラが大量に入り1時間弱を費やすも無反応。結局このピンスポットは終日ボラに占拠され早々にメインパターン崩壊となった。
　しかし、すぐ近くにあるストラクチャーや地形変化をスミス・チヌペンFWでスピーディーに狙うと、次第にチェイスが出始めキビレのポジションを開始2時間で広大なエリアからやっと把握。9時にファーストバイトを捉えるも激しい抵抗にあえなくフックアウト。

　キビレのバレはスッポ抜けが非常に多く、固い口内や歯にフックポイントが引っ掛かっただけ(刺さってない)で暴れるため、その針先がズレてスッポ抜けるのである。針先のズレについては瞬間的な力でムリに引っ張られて限界を超えると起こるのであり、その限界値に達しないように「常に」ソフトなテンションをかけ続けることが解決策となる。ドラグ調整もひとつだがキビレのキレのある抵抗に「常に」テンションをかけ続けるのは不可能であり、もっとも有効なのはメインラインをナイロンラインにすること。適度な伸びがヒットからランディングまで常にソフトテンションをかけ続けてくれるのである。

　ということで、バラしたPEのタックルを置きナイロンラインのタックルに持ち替えた直後に訪れたバイトであっさりとキロオーバーのキビレをランディング成功。しかし、その後が続かず11時40分までノーバイト。
　ここで風向きが西に変わり少し強く吹き出してチャンスかな〜と思った瞬間に2連発‼ ほぼ同じエリアから同サイズのキビレを抜くことに成功‼
　ナイロンラインに変更してからは3フッキングで3キャッチ。バッチリとハマった。しかし、3本すべてがネットイン直後にポロッとハズれる「針先が乗ってるだけ」状態であった。ナイロン作戦大成功である。

　3kgオーバーを確信し、やっとベースウエイトが揃ったので残り時間を南エリアのシーバス勝負とし4kgオーバーを目指したが、どうにもこうにもノープラでは魚のポジションがわからず撃沈。バッチリ予想通りの優勝ウエイトちょっと下(笑)でフィニッシュ。

　今回は表彰台で細かくお話させていただいた通りの理由で終始ペンシルベイトであるスミス・チヌペンFWの高速ドッグウォークで押し通した。チヌペンには汽水の強いエリア用にFW、海水域には通常のチヌペンとバランスの違いがあり、また、ラトルインタイプとリフレクターノンラトルタイプの2種がある。さらにリアフックにラバースカートをセットしたチヌペンTラバーもラインナップがあり戦略的な使い分けが可能だ。

　また、HOT当日は10発ほどのチェイスがあったがバイトしたのは4回。1本目をバラしてからバイトを少しでも深くするため、キラキラ系が好きなキビレにリアフックをシルバーティンセル仕様のがまかつ・トレブルSPMH SILVER TAIL＃6をセットしバイトを誘発。
　そして大活躍したタックルがサンラインのナイロンライン。ここ数年様々なモデルを使っているが、磯釣り用ナイロンは非常に種類が豊富なので、自分のロッドとスタイルに合った伸び率や比重がセレクトできる。HOT当日は磯スペシャルテクニシャンType-TC2号を使用した。

　今回は自分が10年ほどやってきたキビレのトップゲームがひとつ完結したのとともに、新たなパターンをHOT参加者の皆さんから教えていただき今後ますます勉強が必要と感じたトーナメントであった。
　冠スポンサーであるオンスタックル様ならびにHOTご協賛各社様、誠にありがとうございました。